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Case #001

兵庫県 T様

トイプードル
1歳

PFCバランスはどのようにしていますか?
私は、糖質はわんちゃんは消化が得意ではないと聞いたことと、糖質が多いとタンパク質との量のバランスで腎臓に負担をかけてしまいそうで野菜類の中糖質のみにしているので、米などを入れる場合、どのくらいの割合で入れられてるのか気になりました(原文ママ)

環境省が示す「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」によると、犬のPFCはタンパク質25%・脂肪15%・炭水化物60%ですが、私個人としては、タンパク質+脂肪:炭水化物を1〜1.25:1くらいと考えています。※もちろん個体差はあり。

炭水化物は糖質+食物繊維です。糖質は、犬のエネルギーには非常に効率よく摂取、活用できる栄養素です。タンパク質をエネルギー源とするよりも効率が良いのです。

犬が糖質の消化を得意としないというのは、おそらく、唾液アミラーゼがほとんどないことからのお話かな、と思います。
人は唾液中に糖質を分解するアミラーゼを持っていますが、犬は唾液中にアミラーゼをほとんど持ちません。ですが、膵臓から分泌される膵アミラーゼによって糖質の分解は可能ですし、炭水化物(デンプン)がα化(糊化)していれば、十分に消化は可能となります。

摂取する炭水化物(糖質)が少ないと、エネルギー源として活用することになるのはタンパク質や脂肪となりますが、タンパク質をエネルギー源として活用する場合、消化管で発生するアンモニアを無毒化するためのエネルギーも同時に必要となるため、非常に非効率であると言えます。また、糖質を減らしてしまうと、全体のエネルギー要求量を満たすためにはタンパク質の分量を上げなければなりません。すると、タンパク質の消化の過程に発生するアンモニアの処理によって、肝臓や腎臓が疲弊してしまう=負担がかかるということも言えるかと思います。
そもそもタンパク質は体を作るための栄養素として活用させたいので、極端に糖質の摂取を制限しては、体を作るための栄養素が足りなくなってしまいます。

つまり、筋肉量が減ってしまうことにもつながるので、手足などの筋肉の他、心臓やその他の内臓を動かしている筋肉まで減ることにもなります。
また、脳のエネルギー源は主に糖質です。脳の活性のためにも、適度な糖質は必要だと言えます。